質問に答えて
-20分の運動が有効ということですが、これは食後・食前とちらでもかまわないのでしょうか。
血糖のコントロールを運動で行おうということが目的であれば、食後血糖値は上がっていますから、食後60分とか90分とかという時間帯で行うと一番高いレベルの血糖値を少し下げることができるということがあります。しかし、一般的にはその人がどういう時間帯で運動ができるのかということのほうがより重要です。あまり「この時間でなければいけませんよ」と言いすぎると運動をしなくなってしまうのです。「それではできません」という弁明の機会を多くさせないためには、「いつでもいいですよ。できるときでいいです」と言ったほうがいい。それが言えるのは、ほとんどの患者さんは食事、運動、そしてせいぜい内服剤の範囲の方ですから、そういう人たちはあまりそれを気にしなくてもいいと思います。ですから、朝食の前なら時間が取れて運動ができるという人だったらそれはそれでかまわないと思うのですが、ただ、インスリーンを打っている人たちは低血糖の問題がありますから、そのことに十分留意して運動の時間設定をしてあげなければいけないということはあります。
血糖のコントロールに役立つということを前提にすると、効果的なのは食後の血糖が上がった時点、そのレベルをたとえば30mg/dl下げられるという効果がこの程度の運動で出ますからいいと思いますが、なかなかそううまくタイミングよくすることはむずかしいでしょう。入院している間であればそういうことも可能ですが、通常の生活でできるようにということを踏まえると、あまり時間はとれない。望ましいとはいっても、やらないよりはやっていたほうがいいということと、怖いのは低血
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